第11回「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議 開催

2021.06.04

5月24日、第11回「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」を開催しました。

こども食堂が安定的に・持続可能な形で広がることを目指し、子ども支援団体が分野を超えて情報交換や協議・連携できることを目的に、子ども支援に関わる多様なセクターから活動者、支援者、専門家が参加して開催をしています。

コロナ禍の影響で、集まって食べたり、多世代で触れ合ったりということがまだまだ難しいのが実状ですが、そんな中だからこそ、食を通じて子ども達とのつながりを維持しようされる現場の事例紹介や、そのような現場を支えるために私達が取り組んでいる食支援のためのロジシステム構築の進捗状況を共有させていただいています。

第11回目の「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」では、オンラインで、おふたりの方に登壇していただきました。

  • NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 副理事長 天野 敬子 さん
  • 一般財団法人北海道国際交流センター 専務理事 池田 誠 さん

状況の変化に対応して、柔軟に活動を変化さている様子について、ここで共有できるのは多彩な取り組みの一部ですが、紹介させていただきます!

🐌     🐌     🐌     🐌     🐌

【開催日時】5月24日(月)14時~16時

【会場】東京ウィメンズプラザ 視聴覚室C もしくは オンライン

【会議内容】
1 開会、参加者自己紹介
2 2021年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について
3 こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有
4 事例報告


1  開会、参加者自己紹介

2 2021年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について

1)推進会議(都内開催)は年4回実施予定

2)食でつながるフェスタは3地域での開催の他、東京での全国集会を実施予定

今年度は、東京では10月開催予定。また、長崎県、秋田県、長野県、北海道、福岡県、鳥取県、山口県で開催を調整しています。

3  こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有

1)休眠預金「持続可能な地域活動援助モデル構築事業」 公募結果について

母子生活支援施設やフードバンク団体などからご応募いただき、6団体を採択しました。食支援が施設の地域へのアウトリーチに活用されたり、子ども食堂団体等がソーシャルワークの専門職と繋がれることを目指しています。

2)『こども食堂あんしん手帖』進捗状況について

感染症予防対策の資料や食品の安全な取り扱いについて、内容を強化して、改訂をすすめています。6月中にデータを公開できる予定です。

3)「ミールズ・オン・ホイールズ ロジシステム」の進捗状況について

4 事例報告① 地域の子どもを地域で見守り育てるために

講師:NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク(副理事長 天野 敬子 さん)

「遊び」「学び」「暮らし」をサポートする豊島子どもWAKUWAKUネットワークの活動。豊島区内の子どもの居場所のネットワーク化を進めることで、1つの団体ではできない子どもをとりまく支援環境の豊饒化に取り組まれています。

  • 遊びや学びの活動が制限されている状況は大変悩ましいが、コロナ禍においては、特に「暮らし」サポートの「としまフードサポート」に力を入れて活動している。
  • WAKUWAKUホーム(2017年4月~)は全国でも珍しい子どもが泊まれる居場所。2020年度は延べ1642人、236泊の利用があった。
  • ひとり親の子どもの緊急対応(出張、入院、虐待防止…)や、児童相談所ではない一時的な居場所(地域、学校と切り離されない)になっている。
  • 子どもを中心に関係部署が集まる(女性相談、弁護士、子どもの権利グループ等)場所
  • 居場所を利用した子どもの言葉たち。「家での食事の時に緊張する」、「学校に貼ってある虐待の相談先ポスターは意味がない」 →子ども自身は、何が虐待かを知らない。虐待があると、食事時間は緊張している子どもは多い。学校が大事なことをおしえていない。
  • フォーマルな支援(児相の一時保護、ショートステイ協力家庭等)とインフォーマルな支援のマッチングの必要性を感じている。

天野さんのお話からは、子どもとの関係性ができていること、各専門と連携できるネットワークを持っていることが個別課題の解決に向けた一歩につながるのだと感じました。


事例報告② SDGsからロジハブを考える

講師:一般財団法人北海道国際交流センター(HIF)  専務理事 池田 誠 さん

函館で40年以上国際交流を中心に活動され、HIFが始めた留学生を農家でホームステイさせる取り組みは全国に広がりました。1995年、阪神淡路大震災等の影響で交流が厳しくなり、経営難なったことをきっかけに多様な活動を開始されます。

2002年 環境保全活動を開始。地域の住民と外国人ボランティアの交流に。

2004年 まちづくりの情報誌を発行。

2007年 防災、気候変動等のワークショップを開催。留学生以外にも子ども達、町内会との関わりが広がる。

2010年 途上国の子どもだけでなく、国内の生活困窮者の支援を開始。

2014年 女性の起業支援、LGBT。国際的なネットワークやアカデミックな関わりも増えた。

2016年 子ども食堂とフードバンク活動を開始。週1回の活動を継続。

  • コロナ時代を迎え、国際交流事業は全て中止になり、物流の拠点となって子どもの居場所のサポートを始めている。
  • 北海道は非常に広域なので7ブロックに分けて、分配、輸送、情報共有について協議している。
  • 食支援に関しては、北海道は食料基地でもある。農業者、漁業者との関係も豊か。コロナ禍で、農水省の事業で共働学舎のラクレットチーズを子ども食堂に届けた。
  • 統計学の専門家、多様なネットワークを持つ評価委員に支えられている。

池田さんからは、北海道にある障害のある方や不登校の子ども達、外国人、農業など多様なものを組み合わせた取り組みについてお話いただき、幅広いネットワークとそこから生まれる新しい視点、活動について、多くの気づきをいただきました。

🐌     🐌     🐌     🐌     🐌

次回、第12回「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議は7月1日(木)14時~を予定しています。