第12回「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議 開催
2021.07.20
7月1日、第12回「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」を開催しました。
こども食堂が安定的に・持続可能な形で広がることを目指し、子ども支援団体が分野を超えて情報交換や協議・連携できることを目的に、子ども支援に関わる多様なセクターから活動者、支援者、専門家が参加して開催をしています。
コロナ禍を受けて、2度目の夏がやってきました。今年の夏休みも、健やかな成長に必要不可欠な多世代のコミュニケーションや多様や体験を得ることがまだまだ難しい環境の中で、子ども達が夏休みを迎えようとしています。そんな中で、食を通じて子ども達とつながり、子ども達がさらに困難な状況に陥ることのないよう見守る現場の事例紹介や、そのような現場を支えるために私達が取り組んでいる食支援のためのロジシステム構築の進捗状況を共有させていただいています。
第12回目の「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」では、オンラインで、おふたりの方に登壇していただきました。
- 社会福祉法人 大幸会 施設長 渡邉哲也さん
- 学習支援ひろば「くじら寺子屋」 代表 山下さん
食をつうじて地域とつながり、子どもの黄色信号に気づく、そんな活動の様子をご紹介させていただきます。
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【開催日時】7月1日(木)14時~16時
【会場】東京ウィメンズプラザ 視聴覚室C もしくは オンライン
【会議内容】
1 開会、参加者自己紹介
2 2021年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について
3 こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有
4 事例報告
1 開会、参加者自己紹介
2 2021年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について
1) 推進会議(都内開催)
年4回実施予定。4/6、5/24、7/1、9/7
2) 食でつながるフェスタ
実行委員会形式で開催。、1日目は企業との関係づくり、2日目地域の食支援の現状について報告します。
<開催の予定> 東京 10/10@飯田橋セントラルプラザ12階、 長野10/1・2、 熊本10/22or23、 秋田県 10/29・30、 北海道11/19・20、 山口12/3・4、 長崎県 2/4・5、 他、福岡、鳥取で調整中です。
3 こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有
1)食支援協から企業に声をかけ、資金面での協力の呼びかけを継続
〇株式会社ナルミヤ・インターナショナル 「子ども食堂」応援プロジェクト
買い物客一人につきナルミヤが10円を寄付するキャンペーンを実施し(期間:7/1~8/31)寄付金を受け、全国にある地域の子どもの居場所運営団体、および子どもの居場所団体を支援する中間支援団体を対象に助成事業を予定しています。
他、みずほ銀行が運営するJ-Coin Payで100円からできる手軽な寄付活動も始まっています。
〇ぽちっと募金 https://j-coin.jp/donation/
2)「こども食堂あんしん手帖」の改訂
感染症予防対策の資料を強化し、コロナウイルスだけでなく幅広く感染症対策について掲載しています。
ダウンロードページ:https://www.mow.jp/pdf/kodomoshokudo_2021_ol
3)「ミールズ・オン・ホイールズ」WEBシステムの進捗状況について
4)休眠預金「持続可能な地域援助モデル構築事業」追加公募結果について
5/24まで追加公募を行い、1団体を採択。計7団体が実行団体として、母子生活支援施設から地域へのアウトリーチしたり、子ども食堂団体等がソーシャルワークの専門職と繋がれることを目指しています。
5)休眠預金事業2021年度通常枠(申請中)
4 事例報告① 社会福祉法人 大幸会(施設長 渡邉哲也さん)
福岡県上毛町(こうげまち)で母子生活支援施設、行橋市で放課後デイサービスを行っている団体です。どちらも福岡県の東端、田園風景が広がる田舎で、社会的資源に乏しいという背景があり、施設から自立した母子の課題に、施設が動く必要があります。
- 上毛町の6つの社会福祉施設が持っている社会資源を使って、子どもに食を届けようと連携。各法人の児童相談員、栄養士、調理師が子ども食堂「きらり食堂」を開催して、子どもの相談に応じたり、母親向けに話をしたりしている。
- 地域のライオンズクラブとの連携した地域支援活動。メンバーには経営者が多いので、連携することによって、雇用されている母子世帯の母親に支援が届く。
- 母子生活支援施設ではDV支援も行っており、ソーシャルワーク機能も持っていることを広く知ってもらうことを目指す。
事例報告② 学習支援ひろば「くじら寺子屋」(代表 山下さん)
公民館で始めた学習支援活動で、当初は子ども食堂は意識されていませんでしたが、おやつを毎日出したいという気持ちから、小学校に相談したところ、沖縄県で始めて、公民館での「放課後子ども教室」と認められました。地域のパン屋さんから売れ残りのパンをもらうことで、年間1000円でおやつを提供できるになりましたが、「うちのお母さんが1000円も払うと思ってるの」という子どもの声を聴き、無料開催を目指し、現在、「くじら寺子屋」には150人の登録があり、平日毎日完全無料でおやつを提供し、宿題中心の学習支援をおこなっています。
- 宿題中心の学習支援、中学生には定期テスト対策、受験対策を行っている。元IT企業社員の外国人ボランティアや高校生、大学生を講師に開催しているプログラム教室は子ども達に大人気。
- 利用者にはひとり親家庭の子どもが多いが、誰でもこれるように間口はひろく、誰でも利用できるようにしている。
- コロナの影響の中、昨年から「おきなわこども未来サポート」やコープ沖縄の支援を得て、食料支援をおこなうようになった。
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次回、第13回「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議は9月7日(火)14時~を予定しています。