第 20 回 「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」開催 

2023.05.18

2023年5月15日、第 20 回 「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」を開催しました。

 こども食堂が安定的に・持続可能な形で広がることを目指し、子ども支援団体が分野を超えて情報交換や協議・連携できることを目的に、子ども支援に関わる多様なセクターから活動者、支援者、専門家が参加して開催をしています。

 新年度となり初回、また令和5年度初めての「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」の開催でした。新型コロナウィルスの感染対策規制も緩和され、より人々の交流が増えてきた頃でしょうか。子どもたちが安心安全に日々生活を送れるよう、多様な活動を支援団体の皆さまと共に我々も日々精進してまいります。今年度はリアル開催も予定しております。

 第20回目の「広がれ、こども食堂の輪!推進会議」では、2名の方にオンラインでご登壇いただきました。

  • 特定非営利活動法人 地域支援の会さわやか四万十/あったかふれあいセンター「十和」 代表 中平 由起子さん
  • 一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさき 事務局長 山本 倫子さん

  出会った方の困りごとからスタートし、多様な団体・企業・行政と連携されながら、新しい仕組み作りのご支援をされているお話をご紹介して頂きました。

 お忙しい中ご登壇頂き、感謝申し上げます。

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【開催日時】5月15日(月)14時~16時

【会場】オンライン

【会議内容】
1 開会、委員長挨拶
2023年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について
こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有)
事例報告
参加者からの自己紹介・近況報告


2  2023年度「広がれ、こども食堂の輪!」推進会議の実施状況について

 食でつながるフェスタは東京での全国集会を実施。(8/11金・祝)

 休眠預金事業での実施:長野(10/6-7) で実施予定。


3  こども食堂等居場所づくり支援(一般社団法人全国食支援活動協力会)の活動について共有)

1)餃子の王将フードサービス様「春休みお子様弁当寄贈」

2023年3月27日∼2023年4月7日春休みの子どもに約7万食が提供された。

参画団体数1053団体、実施店舗数は約350店舗。

2)厚生労働省「ひとり親家庭等子どもの食事等支援事業」(令和4年度第二次補正予算)について

助成事業では、全国30都道府県、85団体へ総額約2300万への助成を行った。

活動支援事業では、株式会社高島屋様にご協力いただき、全国32都道府県、130団体へ総額約1600万円の助成を行った。

3) 24時間テレビチャリティー委員会との連携による備品助成

昨年度に引き続き、物品等助成を実施する。現場の状況について取材が入り放映された。

4)MOWSA(ミール ズ・オン・ホイールズ南豪協会)訪問

MOWSA、ケータリングの食事の寄贈や教育プログラムを実施されているOzHAEVEST、オーストラリア最大のフードバンクFOODBANK SAへ訪問し、意見交換などを実施した。

5) 食のある居場所支援プラットホーム構築プロジェクト(仮称)発足のお知らせ

休眠預金事業「多世代が食でつながるコミュニティづくり」の一環として分野ごとに先進的な活動を実施されている方々に、業界を越えて重層的な支援を実施いただくことなった。4月28日に学習会を実施した。

6) ロジハブ説明会 開催のお知らせ

開催予定: 青森 7/3 13:30~16:30

東京 8/10 14:00~16:30 


 事例報告①  特定非営利活動法人 地域支援の会さわやか四万十/あったかふれあいセンター「十和」 代表 中平 由起子 様

・自己紹介

・あったかふれあいセンターの整備と機能強化 四万十町は人口が1万6千人

全国に10年先がけて高齢化が進行している。制度の隙間を埋める包括的な体制や取り組みの強化が必要。

・旧十和村の利用者数はH28年度より倍増している。

・子どもから高齢者がだれでもいつでもふらっと来ることができる場所であり、拠点とサテライトがある。

専門職の機関ではない。

・重点を置いていること 

1.介護予防への意識・意欲を持つ人を増やす。

2.制度の狭間にいる人への支援。

3.利用者や地域のニーズや時代の変容に応じたサービスの展開。

4.一人ひとりに寄り添う、住民主体を目標にしている。

・サテライトは5か所にて開催。体操や看護師さんによる血圧測定、ちっちゃなお手伝いさん(子ども)など多世代でのお弁当作りなど。

・制度の狭間にいる人の支援では、①就労自立支援“安休路”の開催、②生活支援の実施、③必要な機関との連携を実施している。生活支援は買い物代行・配食についての支援件数が増えている。食に関することは変わらずニーズが大きい。多様な支援機関と連携を実施

・ニーズや時代に応じた生きがいづくりでは、小中学校での子どもごはんの開催や、お化け屋敷の開催なども。

・一人ひとりに寄り添う 課題解決に向けて廃校をイルミネーションや市場を作ったりしている。

・あくまでも住民が主役、多世代かつ障害あるなしにかかわらず地域でお互い支え合っていく。

事例報告② 講師:一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさき 事務局長 山本 倫子 様

・自己紹介、団体概要

・様々な家庭を支援する中で、経済的困窮で食べるものに困っている子どもたちが県内にたくさんいることを知り、解決策を考えた。

・「経済的困窮」は氷山の一角であり、見えていない様々な困りごと(課題)が絡み合っている可能性がある。

・専門的機関は地域に存在しているが、そこまで行きつくことができない家庭をつなげていく「入り口」が必要であると感じ、食を入口とした総合支援『つなぐBANK』をスタートした。

・児童扶養手当の受給証明の手続きに絡めて事業を告知。会場に来所し食品等を手渡すだけではなく、その場で専門家への相談や行政サービスが受けられるようにしている。

・つなぐBANK無料学習室は月延べ200人が参加。オンラインを含めて7箇所で実施している。100台のタブレットと期限付きwi-fiの提供などを実施。パン屋さんと連携し廃棄前のパンを配布している。

・企業や行政職員、病院関係者など1年でのべ550人のボランティアが運営に参加している。

・関係団体と連携して運営するつなぐBANKを社協とともに県内全域へ。地域の特徴に合わせカスタマイズし、地域の団体・支援者・企業そして行政との連携強化を目指している。


5 参加者から自己紹介・近況報告


6 次回開催の日程調整、事務連絡、閉会

次回開催:7月5日(水)14時~ 会場での開催予定